柘植の家     (三重県伊賀市)  2016/6 竣工


西側外観2リビング1リビング2リビング3玄関丸窓離れ離れ2土間西側外観1西側外観3東側外観1

この住宅は、伊賀の山あいの集落にある築60年ほどの民家を改修したものです。

南北の通りの西側に立地する民家で、通りとの間の庭は狭く、反対の西側は裏の畑の石積までの間に十分なスペースがあいていました。幾度かに渡って増改築が繰り返された結果、屋根が幾重にも重なっています。

西側の座敷をリビングに改修し、以前は廊下を挟んでいた東側の座敷と直接つながるようにし、東西に風が抜けるようにしました。ここには薪ストーブを設置し、シーリングファンと合わせて

効率よく広い面積を暖めることができるようにしました。

南端の離れの板の間も、屋根勾配なりに天井をはることで、それまで狭い空間であったところを開放感のある居間に改修しました。隣接する座敷との間を、カウンター収納とその上部をガラス窓にすることで、適度な独立感がありながら空間的な広がりを感じることができるようにしました。また、座敷も南側からの光が入るようになり、明るくなりました。

水まわりもすべて改修しレイアウトの変更を行い、キッチンの北側、車庫との間に通り土間を設けて、農作業に関わるものや普段の家族の出入りに必要なものをここにおけるようにしました。以前は表側から裏側へ抜けるのに、一番北側の車庫の中のスペースを通り抜けなければなりませんでしたが、この通り土間によって動線が確保され、また濡れたものや汚れたものも気にせずに持ち運ぶことができるようになりました。

KenNagao & Associates Architectural Design Studio 2014