富田林の家      (大阪府富田林市)  2009/12 竣工


インナーテラスインナーテラスへのアプローチ奥の庭へと続く路地奥の庭からインナーテラスを見るインナーテラスに続くダイニングキッチン2世帯で使うL字型キッチン階段見下ろし子供部屋

この住宅は、家族構成の変化に合わせて増築を幾度か繰り返した住宅を、2世帯住宅として住みよいように、また構造的な不安を解消するために改修したものです。

庭にあった井戸を囲む明るい空間を、内玄関として機能するインナーテラスとして改修し、井戸はタイルで仕上げ、上部に鉄の作家によるディスプレー台になるような蓋をのせて、インテリアとして楽しめる様にしました。この奥の場所が2世帯のちょうど中間的な位置にあることから、共有のダイニングスペースとして再生しました。左に行けば親世帯、右に行けば子世帯、階段を上がれば孫の部屋と、家の中心的なスペースになっています。ここには、両世帯で使うL字型の大きなキッチンを据え、それぞれの調理スペースとなっています。

また、表の門からインナースペースへ、そこからさらに奥の庭へとアプローチを整備し、黒い板塀をバックに、ギャラリー的にも使える半屋外スペースになるようにしました。


© KenNagao & Associates Architectural Design Studio 2014